この作品は、ヒロイン11人が2010年に体験した出来事をオムニバス形式で紹介するという内容になっており、最終話ではヒロインたちが一堂に会する。過去に同枠で放送されていた『センチメンタルジャーニー』と同様に、サンライズが製作を担当。『センチメンタルジャーニー』に『12都市12少女物語』の副題が付いていたように、この作品にも『2010年11少女物語』の副題が与えられていたが、ヒロインたちには同年代の男性との恋愛要素がほとんどない。また、ヒロインたちの年齢層は中学1年生の少女から26歳の女性教師までと幅広い。各話には、実験的な要素が多く盛り込まれている。たとえば、第5話と第6話はほとんど同じ画を使うことによって、双子の姉妹が1つの事件を微妙に異なって解釈していることを浮き彫りにしている。その他にも、既存のアニメ作品からのパロディを徹底的に盛り込んだ第1話や、小津安二郎へのオマージュである第3話、数学的な禅問答が延々と繰り広げられる第7話など、他の美少女アニメとは一線を画した工夫が随所で為されている。
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